スペイン人の生活習慣

「ブエノス・ディアス」というスペイン語の挨拶言葉をご存知でしょうか? 英語に直訳すれば、Good Daysにあたるこの表現、旅行用の会話集などには、たまに「おはよう」とだけ書いてあったりしますが、実のところは12時どころか14時頃まで使えます。スペインの風土からすると、ひと区切りつける時間としては、14時がぴったりということなのでしょうね。 とは言え、そうなると問題が一つあります。昼食を食べられるのが14時からになってしまうこと。12時だと、まだレストランは開いていないのです。昼食前にお腹の虫が鳴ってきたら、どうしたらいいのでしょうか。 もちろん、答えは簡単。バール(Bar)に駆け込めばいいのです。マドリッドのような都市であれば、通りを歩けば何軒も目にしますし、田舎の小さな村にだって必ずあります。お酒も飲める軽食堂という感じですが、コーヒーや紅茶だって出てきます。

バール巡りという楽しみ方

パリやウィーンといった街にはカフェがたくさんあって、カフェ巡りを楽しむ観光客も珍しくありませんが、それと同様、バールのはしごというのも、また楽しいものです。実はバールというのは、食事をするだけの場所ではありません。買物帰りの主婦たちがおしゃべりに花を咲かせることもあれば、仕事帰りの会社員が一杯やって行くこともありますし、仲間どうしの待ち合わせ場所にだって使われます。言ってみれば、スペイン人にとっての憩いの場。それがバールというものなのかもしれません。 その意味で、スペインの各地を旅した際には、是非ともバールに立ち寄ってみてください。地元の人たちの素顔が見て取れますし、それぞれの地域ならでは料理も味わえます。定番の観光スポットを回るだけでは分からない、ちょっとばかりディープなスペインを楽しんでみてはどうでしょうか。